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都心5区賃貸マンション賃料、80平方メートル超は新築・中古ともに5期連続上昇/JREI調査

 (一財)日本不動産研究所(JREI)は3日、「住宅マーケットインデックス2015年上期」の調査結果を発表した。アットホーム(株)と(株)ケン・コーポレーションが提供した賃貸・分譲マンション事例データを新築・中古(築10年)別、大型(80平方メートル以上)・標準(40~80平方メートル未満)、小型(40平方メートル未満)に分け、賃料・価格・平均利回りを都心5区や東京23区などエリア別に集計・分析した。調査期間は15年1~6月。

 1平方メートル当たりのマンション賃料は、都心5区の新築は大型5,590円(前期比2.5%上昇)、標準4,353円(同変動なし)、小型4,310円(同1.0%上昇)。中古では大型5,024円(同2.1%上昇)、標準3,982円(同0.1%下落)、小型4,046円(同1.1%上昇)となった。
 東京23区の新築は大型4,714円(同0.8%上昇)、標準3,237円(同0.7%下落)、小型3,621円(同0.7%上昇)。中古は大型4,232円(同0.7%上昇)、標準2,982円(同0.5%下落)、小型3,412円(同0.8%上昇)。

 都心5区の大型は新築・中古ともに5期連続の上昇。ただ、近年のピークである07年下期の水準には届いていない。東京23区は、新築・中古とも4期連続の上昇から、上昇幅1%未満の横ばい水準になり一服した格好になった。

 1平方メートル当たりのマンション価格は、都心5区の新築は大型136万9,000円(同7.6%低下)、標準109万4,000円(同7.1%上昇)、小型136万1,000円(同25.3%上昇)。大型は前期の大幅上昇の反動もあり下落したが、標準は上昇傾向が継続、小型は大幅上昇となった。中古は大型126万8,000円(同24.1%上昇)、標準96万7,000円(同11.2%上昇)、小型97万1,000円(同9.7%上昇)。

 東京23区は、新築は大型112万7,000円(同5.2%下落)と、都心5区と同様に大幅上昇した前期の反動で下落した。標準89万2,000円(同2.2%上昇)、小型112万5,000円(同10.8%上昇)となり、前期横ばいだった小型が大きく上昇した。中古は大型85万3,000円(同12.4%上昇)、標準67万4,000円(同5.2%上昇)、小型76万円(同2.9%上昇)だった。


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