不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

不動産情報サイト、8割超がスマートフォンを利用/RSC調査

 アットホーム(株)、(株)ネクスト、(株)リクルート住まいカンパニー等の8社が加盟する不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)は20日、「不動産情報サイト利用者意識アンケート」結果を発表した。

 同調査は、2003年より毎年実施しているもので、過去1年間のうちに、インターネットで住まいを賃貸または購入するために不動産物件情報を調べた人を対象に行なった。同協議会サイト、会員サイト、不動産情報サイト上で実施、調査期間は3月19日~5月17日。有効回答数は1,323名、回答者の内訳は男性が28.9%、女性が71.1%と女性が7割以上を占めた。

 「何を使って不動産情報サイトを調べたか」の問いには、84.6%(前年調査時:53.4%)がスマートフォン利用と回答。今年初めてPCの48.9%(同:80.2%)を大きく上回った。年代別では、20歳代以下が94.3%、30歳代が89.0%、40歳代が77.1%、50歳台以上も55.1%と過半数を占めた。

 利用する不動産情報サイトについては、PC利用者は「物件量が豊富だから」(73.6%)がトップ。「間取り図情報が豊富だから」(60.3%)、「外観・内観など写真情報が豊富だから」(59.7%)と続いた。スマートフォン利用者は、「どこでも手軽に利用できるから」(70.8%)が7割超となった。

 問い合わせ・訪問時に不動産会社を選ぶ際のポイントについては、「物件の写真の点数が多い」(71.9%)。売買検討者では、「物件のウィークポイントも書かれている」(35.8%)を求める人が増加していることが分かった。

 不動産会社の対応に「満足」したときは、「住まいを探している知人や親族に、会社や営業マンを紹介する」(45.2%)、「不満」だったときは「知人や親族などに対応が不満だったことを伝える」(53.3%)がトップに。特に、不満だったとき、サイト等への書き込みではなく直接「不動産会社にクレームを言う」(33.3%)が大幅に増加していた。

 「不動産情報サイトの不満な点」についての問いには、約8割が「何かしらの不満がある」と回答。「物件の詳細情報が不足」(39.2%)、「同じ物件ばかり掲載されていた」(38.5%)が2大理由として挙げられた。

 重要事項説明について、「賃貸契約時にTV電話などで実施できるとしたらどう思うか」について聞いたところ、「不動産会社に出向いて説明を受けたいと思う」(30.8%)が最多となったが、「便利だと思う」(22.3%)、「安心して入居できると思う」(15.4%)という肯定的な回答も4割近くにのぼった。賃貸・売買別、男女別にみると、売買より賃貸、女性より男性のほうが「TV電話等を利用した非対面方式」に積極的であることも分かった。


最新刊のお知らせ

2024年5月号

住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには? ご購読はこちら