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世界のオフィス賃貸コスト、上位5エリアのうち4エリアを中国が占める/CBRE調査

 CBREグループはこのほど、世界の126エリアを対象として半年ごとに実施している「グローバルプライムオフィス賃貸コスト」調査(2015年9月30日時点)の結果を発表した。

 世界の主要オフィスエリアで最も年間賃貸コストが高かったのは、英ロンドン(ウエストエンド)で、1平方フィート当たり272.56米ドル(約3万2,500円)。続いて、香港(セントラル)で269.31米ドル(約3万2,000円)、北京(金融街)190.99米ドル(約2万2,800円)となった。上位10エリアのうち、7エリアがアジアからランクイン。特に上位5エリアのうち4エリアを香港と北京が占めている。日本では、東京(丸の内・大手町)が149.04米ドル(1万7,800円)で7位となった。

 プライムオフィス賃貸コストの年間上昇率は、世界全体で2.4%。世界経済の緩やかな回復傾向が後押ししているアジア太平洋地域は、前年同期に比べて1.9%上昇した。トップ50エリアに同地域から最多の20エリアがランクインしている。

 同社では「中国ではサービスセクターが拡大を続けているものの、大半のマーケットではほとんど変化が見られず安定的に推移している。サービスセクターの拡大は長期的に中国のオフィス需要を下支えするだろう」とコメントしている。


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