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空気質を確保。国際認証を取得した戸建住宅を発売/パナホーム

「NEW CASART」外観
認証盾授与の様子。左からUL LLC環境事業 技術部門責任者のTony Worthan氏、UL Japan代表取締役社長の山上英彦氏、パナホーム副社長執行役員の寺西信彦氏

 パナホーム(株)は5日、化学物質の室内濃度において、国際的な基準をクリアした戸建住宅「NEW CASART(カサート)」を発売した。

 近年PM2.5をはじめとする空気中の微粒子が人体に影響を与えることが懸念されているほか、室内空気の揮発性有機化合物(VOC)がシックハウス症候群の原因の一つと考えられるなど、空気質の確保が求められていることから開発した。

 建物本体を構成する材料、接着材等から揮発する化学物質を抑制することで、VOCの濃度を国際的な基準以下に低減することに成功。アメリカの第三者安全科学機関であるUL Inc.により「住宅向けグリーンガード認証」を取得した。住宅向けで同認証を取得するのは同社が初。
 あわせて、空気中のPM2.5をはじめとする微小粒子に対応したオリジナルの換気システムも採用し、“屋外の空気を浄化して室内に取り込み、室内からも化学物質を抑制する”住宅を実現した。

 さらに保証について、「60年長期保証延長システム」を用意。建物の構造耐力上主要な部分については20年、雨水の浸入を防止する部分においては15年の初期保証に加え、所定の条件に基づき、引き渡し後最長60年まで保証を延長できるようにした。

 同社戸建事業企画部部長の詫間 伸氏は、「『NEW CASART』は、エネルギー収支ゼロとなるZEHにも対応しており、これにより自社戸建住宅の全構造がZEHに対応可能となった。今後はカサート以外の商品もすべて今回の国際基準レベルに引き上げていきたい」などと話した。

 標準本体価格は税込み2,934万円(2階建て、延床面積127.86平方メートルの場合)。販売目標は初年度4,800棟を目指す。


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