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共働き家庭への生活提案を盛り込んだ賃貸併用モデルハウス開設/大成建設ハウジング

リビング上の吹き抜けを囲むように居室を配置し、開放感と空間的なつながりを演出した
新たに提案する「ママ書斎」

 大成建設ハウジング(株)は16日、東京・駒沢の総合住宅展示場に共働き家族の生活を想定したモデルハウスを開設する。

 3階建ての賃貸併用モデルハウスで、1・2階をオーナー住居、3階を賃貸住宅とした。働く主婦のための生活提案をメインに、新たな設計コンセプトとして「ココノマ」を考案。家族の気配を互いに感じられるようにしながら、家族のそれぞれが個別に暮らしを楽しめる空間づくりを提案する。

 1階のリビングと玄関の間には、働く主婦のための書斎スペース「ママ書斎」を設置。パソコンを置いて作業できるカウンターや、衣類収納、化粧スペースなどを設けている。「これまでキッチン脇に小さなカウンターを付ける程度だったが、共働き世帯では奥さまが仕事を持ち帰って作業することがある。そのため、本格的な書斎スペースを設けた」(同社営業統括部商品企画部商品企画グループリーダー・渡辺和之氏)。

 洗濯機置き場には上部に室内物干し、脇に折り畳み式のカウンターを併設し、洗濯物を洗って、干して、畳む・アイロンがけをするといった一連の作業を1ヵ所でできるようにするなど、家事動線を徹底的に効率化。キッチンやリビング、洗面所など住戸内の各ポイントの収納も充実している。

 家族同士をつなげる工夫では、リビング上に3m角の吹き抜けを設けて、2階はその吹き抜けを囲むように回廊状に主寝室、夫向けの書斎、子供部屋を配置した。各個室にはドアをあえて設けず、つながりある空間とし、子供部屋の前にカウンターを設置してキッズコーナーとして提案するなど、縦横に開放的な空間を構成し、家族の気配を感じさせる工夫を施した。

 3階の賃貸住戸は、20~30歳代の女性をメインターゲットとして設計。室内壁の一部にタイルを貼ってアクセントとしたり、洗面化粧台の横に化粧品などを置くカウンターを設けるなど、機能的でおしゃれな空間とした。

 同モデルハウスでは、1棟単価5,000万~6,000万円程度の層をメインターゲットとし、年間受注高8億円を見込む。


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