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世界の商業用不動産投資額、前年同期比17%減の1,280億ドル/JLL調査

 ジョーンズ ラング ラサール(株)(JLL)は25日、2016年第1四半期「世界の不動産投資額」に関する分析レポート(速報)を発表した。

 当期の世界の商業用不動産投資額は、1,280億ドル(前年同期比17%減)となった。

 日本は96億ドル(同26%減)、円建てでは1兆1,000億円(同28%減)。商業用不動産に対する投資意欲は国内外投資家を含め非常に高いものの、依然として物件の市場供給が限定的な状況が続いている。
 投資家属性別にみるとJREITによる物件取得の動きが目立った。マイナス金利導入後、REIT投資口価格はJREITの資金調達環境をさらに良化させており、今四半期のJREITによる不動産取引量は前年同期比で増加、投資額の約50%がJREITによる取得額となった。

 アメリカ大陸の投資額は、前年比16%減の610億ドル。ブラジルで81%減、メキシコで57%減と特にラテンアメリカ市場で大きく減少した。EMEAの投資額は、フランスとイギリスで、それぞれ30%減、37%減と大きく減少したことから、前年比20%減の460億ドルに。アジア太平洋地域の投資額は、前年比16%減の210億ドルとなった。

 なお、16年通年の世界の商業用不動産投資額は、約7,000億ドルと予測している。


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