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東京都心5区の大規模オフィス空室率、再び低下/三幸エステート調査

 三幸エステート(株)は12日、2016年4月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル(基準階貸室面積200坪以上)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区のオフィスマーケットは、空室率2.36%(前月比0.22ポイント減)と再び低下。空室床の増加した築浅ビルがある一方、昨年竣工の大規模ビルでは、本社建て替えに伴う移転先として、まとまった面積のテナント誘致に成功し、空室率を押し下げた。現空面積も12万7,416坪(同1万8,254坪減)と減少した。

 1坪当たりの募集賃料は1万9,115円(同84円減)と、3ヵ月連続で1万9,000円台前半にとどまった。競争力のある築浅ビルでの品薄感は強いが、空室率低下が示す需給バランス改善の影響は、競争力で劣るビルやエリアまで広がっておらず、マーケット全体での賃料上昇には結びつかない状況が続いている。募集面積は41万4,531坪(同3万4,957坪減)。

 全国6大都市の空室率は、東京23区3.0%(同0.2ポイント減)、札幌市2.9%(同0.6ポイント減)、仙台市8.8%(同0.1ポイント減)、名古屋市4.4%(同0.1ポイント減)、大阪市5.4%(同0.1ポイント減)、福岡市3.1%(同0.1ポイント増)となった。


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