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15年度プレハブ住宅完工戸数、6.3%増の16万6,252戸/プレ協調査

 (一社)プレハブ建築協会はこのほど、2015年度の「プレハブ住宅完工戸数実績調査報告」を発表した。毎年調査しているもので、昨年度までは年2回(上期、通期)実施していたところ、今年度より通期の年1回に変更。今回の調査時期は16年4~6月、会員48社が対象。
 なお、これまでは「販売戸数実績」として集計していたが、会員各社の施工実績をより正確に反映させるために今回より「完工戸数実績」としている。また、今回より新規に「賃貸住宅」「長期優良住宅」「ZEH(戸建て)」を調査項目に加えた。

 調査結果によれば、同期に完工したプレハブ住宅の戸数は16万6,252戸(前期比6.3%増)。全着工新設住宅に占めるプレハブ住宅の割合は18.1%(同0.3ポイント上昇)と上昇した。

 階層・建て方別完工戸数は、戸建住宅(中高層戸建てを含む)が5万4,512戸(前年同期比10.9%減)と、10年度より5期連続6万戸以上を維持していたが、再び5万戸台に下降した。低層共同建住宅は、5万8,440戸(同6.3%増)と3期連続の増加。中高層共同建住宅は5万3,300戸(同32.7%増)と4期連続の増加となった。

 賃貸住宅完工戸数は、9万4,356戸、全賃貸住宅着工戸数に対するプレハブ住宅の割合は24.6%。長期優良住宅は、4万3,365戸、プレハブ戸建住宅における長期優良住宅率は77.8%。ZEH(戸建て)は、8,542戸、プレハブ戸建住宅におけるZEHの割合は木質系が25.6%、鉄鋼系が12.7%、全体では15.7%だった。

 構造別では、木質系住宅が2万1,095戸(同22.9%増)と2年ぶりの増加。鉄鋼系住宅は13万3,961戸(同0.4%増)と5期連増で増加した。コンクリート系住宅は1万1,196戸(同94.1%増)と8期ぶりに1万戸を回復した。

 都道府県別では、東京都が2万戸台で、そのほか1万戸を超える都道府県は神奈川県、埼玉県、愛知県となっている。


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