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10月の景気動向、不動産は4ヵ月連続の悪化/TDB調査

 (株)帝国データバンク(TDB)は4日、2016年10月の「TDB景気動向調査(全国)」の結果を発表した。調査対象は2万3,779社、有効回答は1万243社。

 同月の景気動向指数(景気DI:0~100、50が判断の分かれ目)は43.3(前月比0.4ポイント増)で、2ヵ月連続の改善。金融市場が堅調に推移し、震災や台風被害からの復旧工事、住宅投資の増加が全体を押し上げた。

 業界別では、「建設」など6業界が改善。「不動産」など4業界が悪化した。「建設」の景気DIは48.6(同0.5ポイント増)で、4ヵ月連続の改善。災害からの復旧工事が活発化していることに加え、低金利下での住宅着工の伸びが後押ししている。
 「不動産」の景気DIは46.2(同0.8ポイント減)で、4ヵ月連続の悪化。回答企業からは、「分譲業者が高値の仕入れをしているが、売れ残りや値下げが出てきた」「価格高騰で購入希望者が現れない」などといった声が聞かれた。

 地域別では、「北海道」や「東北」など6地域が改善、「北陸」など3地域が悪化し、「北関東」が横ばい。地方圏ではマンションなどの住宅着工が増加するなど、建設関連の需要が活発だった。


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