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共働き夫婦の家の居心地、「癒しの場ではない」人は夫婦仲が悪い傾向に/アットホーム調査

 不動産情報サービスのアットホーム(株)は14日、「“家の居心地”に関する調査」結果を発表した。全国の子供がいて夫婦でフルタイムの共働きをしている男女各312名(20~50歳代)、計624名を対象に調査した。

 自宅は癒しの場かどうか、との問いでは、「はい」との回答が8割を超えた。男女別では、男性が86.9%、女性が81.1%で、女性が男性よりも5.8ポイント低く、「癒しの場ではない」という回答が2割弱に至った。

 「仕事が終わっても、『家に帰りたくない』と思うことはあるか」については、「帰りたくない」が約3割にのぼった。男女別では男性29.8%、女性28.5%となり、ほとんど差がなかった。
 また、その理由として、男性は「一人になりたいのになれないから」が59.1%でトップであったのに対し、女性は「家事などやることがたくさんあるから」の62.9%がトップとなった。

 夫婦で家事を分担しているかどうかについては、「分担している」が全体で54.2%に。その分担の割合については、「夫:妻=1:9」が27.9%で最も多かった。

 配偶者との仲良し度(100点満点)について聞いたところ、全体の平均は63.4点。自宅が「癒しの場」と回答した人と「癒しの場ではない」と回答した人で比較すると、「癒しの場」と回答した人は平均68.2点、「癒しの場ではない」人は平均38.2点で差が開いた。夫婦仲は自宅での居心地に大きく関係があることがうかがえる。

 配偶者との1日の会話時間については、全体平均が68分。自宅が「癒しの場」という人の平均会話時間は74分であったのに対し、「癒しの場ではない」という人はわずか36分だった。さらに「癒しの場ではない」人は、「10分未満」の割合が24.0%となり、約4分の1の人が夫婦でほとんど会話をしていないことが明らかとなった。


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