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東京都心5区の大規模オフィス空室率、5ヵ月ぶりに低下/三幸エステート調査

 三幸エステート(株)は16日、2016年11月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル(基準階貸室面積200坪以上)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区のオフィスマーケットは、空室率2.29%(前月比0.13ポイント低下)と、5ヵ月ぶりの低下となった。9・10月はまとまった面積の空室床を抱えたビルが竣工し、空室率を押し上げたが、11月は新規供給が低水準に止まったこともあり、再び低下した。現空面積は12万4,512坪(同7,055坪現)と減少。需要自体は堅調さを維持しているが、築浅ビルを中心に品薄感が高まる一方で、賃料が比較的高い新築ビルはテナント誘致に時間がかかる傾向が見られる。

 1坪当たりの募集賃料は1万9,089円(同309円減)と4ヵ月ぶりに低下に転じ、再び1万9,000円割れが目前に迫った。募集面積は36万1,530坪(同7,641坪減)と、12年をピークとする低下傾向が継続し、09年1月以来の水準まで低下している。

 全国6大都市の空室率は、東京23区2.6%(同0.2ポイント低下)、札幌市1.9%(同増減なし)、仙台市6.7%(同1.1ポイント低下)、名古屋市4.4%(同増減なし)、大阪市3.9%(同0.2ポイント低下)、福岡市2.6%(同0.2ポイント低下)となった。


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