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6期連続で増収/サンフロンティア17年3月期

 サンフロンティア不動産(株)は10日、2017年3月期(連結)決算説明会を開催した。

 当期(16年4月1日~17年3月31日)は、売上高403億9,400万円(前期比31.9%増)、営業利益93億8,000万円(同27.0%増)、経常利益88億9,400万円(同26.6%増)、当期純利益64億5,200万円(同20.9%減)。税務上の繰越欠損金が解消となったことから税コストが増加し、純利益は前月比で減少したものの、6期連続の増収を達成した。

 冒頭挨拶に立った同社代表取締役社長の堀口智顕氏は「営業利益、経常利益については過去最高を更新するなど、当期は素晴らしい1年となった。業績としては来期以降に出てくるのではないかと思うが、いろいろなことに挑戦し、その成果物が生まれた1年だった」と振り返った。

 主力の不動産事業再生事業は、リプライニング事業において、仕入れ、商品化、販売すべてのプロセスで工夫し、社内の各部門の専門力により高い付加価値を創出した。顧客への直接販売等も増加し、高い利益率水準を継続したことにより、売上高は353億6,900万円(同31.8%増)、セグメント利益は103億7,600万円(同28.5%増)となった。
 仲介事業は、売買仲介において上半期の円高傾向や市況停滞に伴う落ち込みを下半期で挽回できなかったことから、売上高13億1,400万円(同14.5%減)、セグメント利益10億8,200万円(同17.5%減)にとどまった。

 今後は中核事業としてオフィス事業の進化・拡大を図りつつ、インバウンド向け都市型観光ホテル等のホテル事業、株式譲渡・資本参加業務提携などによるM&A、インドネシア・ベトナムを中心とした海外展開の4本の矢を成長戦略とし、「フロー」で基盤をつくり「ストック」を拡大し、安定的な収益構造を確立していく。なお、中期的な安定を図るため、仲介事業とプロパティマネジメント事業を合わせて「不動産サービス事業」、ホテル運営やスペースレンタル事業を合わせて「オペレーション事業」とするなどセグメント区分と名称を変更する。

 次期の売上高は500億円、営業利益105億円、経常利益100億円、当期純利益70億円を見込む。


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