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高齢者向けビジネスを提案/SEAネットワーク

「新たに高齢者向けビジネスを提案していく」と話す、河野副会長

 スターツコーポレーション(株)が運営する地域の優良不動産会社の連携組織「SEAネットワーク」は15日、東京ステーションホテル(東京都千代田区)で2017年度全国大会を開催。約60社・80人が参加した。

 5月時点の会員数は88社・429店舗(前年度:94社・431店舗)。16年度は、(1)分譲・仲介・管理事業等の収益体制の構築、(2)社宅送客をはじめとしたスターツグループ事業との連携の強化を行なった結果、社宅送客実績が3,484件・約2億円(前年比29%増)と大幅に増加した。そのほか、時間貸し駐車場の開発や共同住宅の建築受注など複数案件で実績があがり、その内容も拡大傾向にあるとした。

 17年度は、(1)(2)の強化を引き続き展開し、AIに対する取り組み、付加サービスの強化、人材育成の研究を行なう。スターツグループで、企業不動産のコンサルを行ない、社宅代行業務を担うスターツコーポレートサービス(株)との社宅送客の強化、同グループの仕入れや仲介情報からの成約増を図る。また、社宅代行仲介を含めた企業向け営業の強化に向けて、研修会を行なうほか、12月19日には「社宅サミット」を開催し、スターツグループ社員との交流の機会を図る。

 新規活動項目として高齢者事業を検討する。スターツピタットハウス(株)にて数年前から展開している高齢者向けコンサルサービス「サードライフ事業」を拡充し、会員向けに提案できるようにしていく。オーナーの資産コンサルティングや高齢者向け住宅の建設・運営、仲介などのサポートを計画している。

 同社取締役副会長の河野一孝氏は「空き家増加、少子高齢化が進む中、高齢者向けサービスを展開することが重要。本部としては、少なくても各都道府県に1社ベースで手掛ける事業者を募り、フランチャイズ体制の構築も視野に入れる」と挨拶した。


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