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16年の定借物件、戸建て等の平均賃料が上昇

 不動産情報サービスのアットホーム(株)は19日、同社の全国不動産情報ネットワークに登録された首都圏居住用賃貸物件における「2016年度 定期借家物件の成約状況」をまとめた。

 16年度(16年4月~17年3月)の定期借家物件成約数は6,068件(前年度比7.1%減)。登録数の前年度比はマイナス5.1%で、4年連続の減少となった。
 地域別では、東京23区が3,027件(同4.3%減)、東京都下が495件(同0.2%減)、神奈川県が1,582件(同17.3%減)、埼玉県が580件(同6.6%減)、千葉県が384件(同13.6%増)。

 首都圏居住用賃貸物件に占める定期借家物件の割合は、2.6%(同0.1ポイント低下)。種目別では、一戸建てが11.3%(同0.3ポイント上昇)と最も高かった。

 物件種目別の割合をみると、「マンション」が57.3%(同1.2ポイント上昇)で最も高い割合を示した。神奈川県では「マンション」が45.0%(同11.5ポイント上昇)と2ケタの上昇。

 定期借家物件の成約が最も多い賃料帯は「5万円以上10万円未満」で、「マンション」の過半数、「アパート」の7割弱を占めた。また、「一戸建て」は「10万円以上15万円未満」が36.4%(2.0ポイント低下)で最多となった。
 平均賃料は、「マンション」が下落、「アパート」「一戸建て」は上昇。「マンション」では賃料の安い物件の成約が増え、「10万円未満」の物件の合計が6割を超えた。


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