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鉄骨系新商品に寄棟タイプ屋根を採用

「スマートパワーステーションGR」外観イメージ

 積水化学工業(株)住宅カンパニーは、創立70周年を記念し、28日より鉄骨系住宅新商品「スマートパワーステーションGR」を全国で販売開始する。

 2017年1月に発売した「スマートパワーステーション“100%Edition”」に続く、エネルギー自給自足100%が実現可能な商品の第2弾。

 フラット屋根が標準の「スマートパワーステーション」に、寄棟タイプの太陽光パネル一体型屋根「スマートGルーフ」を導入。トップにフラットな形状を用いることで、「隙間なく設置できるため屋根搭載率が高い」「方位・太陽の位置に影響されにくく発電効率が良い」「屋根一体型の太陽光パネルが利用でき工場生産性が高い」といったフラット屋根のメリットを生かし、フラット屋根(スマートパワーステーション)と同等の発電量を実現した。

 大容量PV(13.9kW)+大容量蓄電池(12kWh)+VtoHシステム(電気自動車の電池容量30KWh)を設置する建物では、「エネルギー自給自足100%」も理論上実現可能とした。

 また、大容量PVと、HEMS、蓄電池の3点セットに加え、「高断熱アルミ樹脂複合サッシ」の採用等で開口部の断熱性能を向上。省エネ性を15%向上(同社モデルプラン算出)させることでZEH対応仕様を標準化した。

 さらに、「スマートGルーフ」導入により生まれる空間を生かし、最大約17畳の小屋裏空間(「グランスペース」)を提案。約3mある深い庇下の空間は、家庭菜園などが楽しめる内と外の中間領域「うちそとテラス」として提案する。

 販売目標は初年度700棟、年間1,000棟。販売価格は、延床面積127.13平方メートルのモデルプランで3.3平方メートル当たり74万円台~(消費税別途)。

 6日に会見した住宅カンパニープレジデントの関口俊一氏は「4月5月の注文住宅展示場来場者数は90%台で前年割れ。比較的好調だった賃貸も今年に入って一服感があり、現在の市況は不透明感のある“薄曇り”といった状況だ。『スマートパワーステーション』シリーズは、発売以降、受注累計が約8,700棟になる主力商品。この薄曇りの市場を少しでも晴れに近い状態にもっていくために、今回、(屋根形状として人気の高い)寄棟タイプの屋根を採用した新商品を投入する」なとと述べた。

トップにフラットな形状を用いた「スマートGルーフ」


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