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容積率緩和特例適用のM建て替え第1号、東京・三田で

建て替え後の外観イメージ

 三菱地所レジデンス(株)と旭化成不動産レジデンス(株)は11日、事業協力者として参画している「(仮称)メゾン三田建替計画」事業(東京都港区)の概要を発表。8日に、港区長からマンション建替組合の設立が認可された。なお同物件は、マンションの建替え等の円滑化に関する法律の第105条に基づく容積率の緩和特例制度が適用要件である「容積率許可」を取得した国内初の物件となる。

 都営三田線「三田」駅徒歩9分、都営大江戸線「赤羽橋」駅徒歩7分、JR山手線「田町」駅徒歩12分に立地。敷地面積は1,972.83平方メートル。建て替え前の建物は、1968年築、鉄骨鉄筋コンクリート造地上11階建て、専有面積約61~206平方メートル、住宅67戸・店舗1区画で構成されている。

 10年以上前から管理組合内で建て替えの検討が進められてきた。三菱地所レジデンスと旭化成不動産レジデンスは2012年12月に事業協力者に選定され、管理組合と共に検討をスタート。歩道がない道路に対して、敷地内の接道箇所すべてに歩道上空地を設けて歩車分離をして、地域の安全性・快適性を向上させ、さらに緑豊かな公開空地を設けるなどまちなみ形成に貢献することで、400%から463.5%への容積率割り増しが実現。16年7月に建替決議が成立した

 建て替え後は、鉄筋コンクリート造地上23階地下2階建て、専有面積約46~107平方メートル、総戸数115戸の分譲マンションとなる。 

 17年12月頃に解体工事に着手、2020年12月に竣工の予定。

「メゾン三田」外観


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