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川崎に自社初のシェアハウス/NENGO

シェアハウス「川崎日進アパートメント“85”(ハチゴー)」。写真奥側建物の上層の従業員用住戸を改装した。手前は昨夏完成した「ウニコ」

 (株)NENGOは、自社初となるシェアハウス「川崎日進アパートメント“85”(ハチゴー)」(川崎市川崎区)を竣工。24日、報道陣等に公開した。

 簡易宿所などが点在する川崎・日進町の地域活性化を目的に2017年7月開業した複合施設「unico(ウニコ)」内に設置した。「ウニコ」は、JR「川崎」駅徒歩10分、食品パッケージメーカー保有の築54年の事務所兼工場をコンバージョンし、カフェ、スモールオフィス、体育館、多目的スペース、コワーキングスペースなどに再生。「“85”」は、従業員用の住宅だった地上4階建てビルの3・4階部分(約210坪)を、全20室のシェアハウスにしたもの。
 ウニコの既存施設とのミクストコミュニティを意識しており、起業家やデザイナーをメインターゲットとしながら、コワーキングスペース利用者や取引者等の住戸として提案していく。入居者には、ウニコやまちなかで実施する各種イベントへ積極的に参画してもらうほか、カフェからのケータリングサービスや同社が日進町で運営する簡易宿所の優待利用なども行なう。

 住戸は、専有面積7~13平方メートル。このほか、共用のキッチン、リビング、シャワールーム、パウダールームを用意。館内は、コンクリートのスケルトンに木製建具をあしらったシンプルな造り。室内壁は、入居者に自由に塗ってもらうほか、躯体等に影響の出ないDIYも原則認めていく。同社の簡易宿所運営会社が運営する。賃料は月額4万5,000~6万3,000円。すでに5室が決定済み。

 同事業を主導した同社ゼネラルマネージャーの中村 彰氏は「日進町のまちの再生というコンセプトを理解していただける人に住んでもらう。今後は、日進町の簡易宿所等を取得し再生していくことで、まちを面で再生していきたい」などと語った。

住戸はモルタル塗りの床、ラワン合板の扉のシンプルな造り。
壁は自由にペイントしてOKとした


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