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ダイビル中期計画、5年で1,200億円投資

 ダイビル(株)は4月27日、2018年3月期決算(連結)を発表した。

 当期(17年4月1日~18年3月31日)は、売上高404億円(前期比2.4%増)、営業利益110億5,500万円(同3.4%増)、経常利益106億4,000万円(同9.8%増)、当期純利益72億6,000万円(同17.9%増)。

 主力の土地建物賃貸事業では、「新ダイビル」が収益寄与。営業収益は311億4,600万円(同2.5%増)の増収。減価償却費の減少と修繕費等の増加によって営業利益は120億100万円(同4.1%増)の増益となった。

 19年3月期については、売上高405億円、営業利益100億円、経常利益95億円、当期純利益65億円を見込む。

 また同日、19年3月期を初年度とする中期5ヵ年経営計画「“Design 100(デザイン・ワンハンドレッド)”プロジェクト PhaseII」を公表。最終年度の翌期である24年3月期に創立100周年を迎えるため、「次の100年」に向けた道筋を創造するのが目的。同計画では、「ビルを造り、街を造り、時代を拓く」という経営理念に立ち返り、持続的な成長を目指す。

 「都心大型オフィスビルの取得」「投資対象の拡大」「海外事業の推進」「既存アセットの競争力拡大・維持」「ビル管理事業の強化拡大」の5つの重点施策を打ち出し、5ヵ年で合計1,200億円を投資していく。特に、成長分野と位置付ける「ビル取得」と「投資対象拡大」には650億円、「海外事業」には400億円を投資。また、組織改編や働き方改革、ICTによる生産性向上などにも取り組んでいく。

 最終年度の業績目標は営業収益460億円(19年3月期計画比13.5%増)、営業利益130億円(同30.0%増)、当期純利益80億円(同23.0%増)、ROA3.1%(同0.3ポイント増)、D/Eレシオ1.1倍(同0.2ポイント増)。


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