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ICTを住まいに組み込む実験開始/NTT西日本

トライアル概要(イメージ)

 西日本電信電話(株)(NTT西日本)は、ICTを住まいや各種施設等の不動産に組み込むトライアル「ちょっと未来の暮らし創造プロジェクト」を開始した。

 クラウド上の「シナリオプラットフォーム(仮称)」にあらかじめ設定している機器連携・制御に関するシナリオに基づいて、日常生活における“コト”を各種センサーなどが検知。その情報をもとに住宅機器や家電が連携して、行動サポートや住空間の利便性向上につなげていく。

 検証は、大阪ガス(株)の「実験集合住宅NEXT21」にて実施する。共用部エントランスでは、顔認証による入退館管理を実施し、入退館者の特定により、宅配ボックスの新着情報や交通情報といった個人のライフスタイル等に合わせて各種情報を通知する。ガス給湯器やエアコンなどの住宅機器・家電の稼働状況確認や遠隔制御、各種センサーの情報とあらかじめ設定したシナリオに基づき、各種デバイスを制御。生活環境を快適に保つ取り組みも進める。さらに、火災発生時に、異常発生箇所や在宅者の情報に応じ、集合住宅内の各住戸や外出中の入居者、管理会社等に通知し、避難・救出行動をサポートする実験も行なう。

 実験期間は2019年3月までを予定しており、今回のトライアルで得られた知見やノウハウを生かし、サービス付き高齢者向け住宅や商業施設など幅広い分野に展開。社会課題の解決につながる未来の暮らしづくりやまちづくりにつなげていく考え。


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