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テーマは「幸せ」。積水ハウスが新たな研究所

「住まい手に幸せの気付きを与えたい」と話す住生活研究所所長の河崎 由美子氏

 積水ハウス(株)は8月1日、幸せを研究する「住生活研究所」(所長:河崎 由美子氏)を、大阪、京都にある「総合住宅研究所」内に新しく開設する。

 同研究所では、住まいの「幸せ家事デザイン」が、幸せへの近道だとして、家事をすべてロボット任せにするのではなく、日常で幸せを実感できるように、科学的・理論的に「住めば住むほど幸せ住まい」をテーマに研究していく。

 従来の「総合住宅研究所」では、安心・安全、快適性、環境配慮、機能性、効率性などをテーマに研究。共働き世帯の増加や、男性の家事参加の増加に対応し、キッチンのレイアウトや、洗濯の動線、部屋をきれいに保てる仕掛けなど、研究成果に基づいた提案をしてきた。

 新しい研究所では、すこやか、つながり、私らしさ、生きがい、楽しさ、役立ちを、新たに研究の枠組みに加えた。今後は、今までの研究実績や社外専門家との共同研究などにより、「健康」「家族のつながり」「私らしさ」「生きがい」「楽しさ」「役立ち」などの幸福感を醸成していく。主な研究内容は、幸せ家事デザインのほか、キッズ(子育て、子育ち)、収納、食空間、睡眠、ペットなど。

 27日に会見した同研究所所長の河崎 由美子氏は「大変な家事を楽しめるようにして、幸せだと感じられるような住まいを目指す。将来的には研究成果をコンセプトモデルに落とし込んで、住まい手が住めば住むほどに幸せに気付き、実感できるような住まいづくりをしていきたい」などと述べた。


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