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旧東京国際郵便局跡地の大規模複合ビルが竣工

「大手町プレイス」外観

 (独)都市再生機構(UR都市機構)とNTT都市開発(株)は23日、8月1日に竣工した大規模複合ビル「大手町プレイス」(東京都千代田区)を報道陣に公開した。

 「大手町二丁目地区第一種市街地再開発事業」として旧東京国際郵便局、逓信博物館の跡地(約2ha)に建設したもの。ウエストタワーおよびイーストタワーの2棟構成で、NTT都市開発がウエストタワーを、UR都市機構がイーストタワーを整備した。東京メトロ「大手町」駅に直結。ウエストタワーが地上35階地下3階建て、延床面積約20万2000平方メートル、イーストタワーが32階地下3階建て、延床面積約15万2,000平方メートル。総事業費は約1,700億円。

 イーストタワー1・2階に、大手町エリア最大級(約750平方メートル)のカンファレンスセンターを設置し、国際的なビジネスセンターとしての機能を強化。業務継続能力向上を目的に、地域冷暖房施設のループ化の実現や、非常用発電機など自立性の高い電源を導入した。約3,000人分を3日分備蓄する防災備蓄倉庫を整備し、災害発生時には地層部の一部を一時滞在施設として開放し帰宅困難者を受け入れる。

 両タワーとも3階以上がオフィスフロアで、基準階専有面積はウエストタワーが約3,800平方メートル、イーストタワーが約2,920平方メートル。天井高2,900mm。6分割まで可能な無柱空間とした。ウエストタワーは地権者の日本郵政グループ、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株)の入居が決まっており、開業時より100%稼働となっている。

 地域のにぎわい創出に向け、2棟のオフィスタワーをつなぐ低層空間を地域に開放。1~2階を大手町・神田をつなぐ街区を貫通する「セントラルプロムナード」とし飲食店など26店舗を誘致。来街者が自由に利用できるカウンターやラウンジ席を設置したシーティングエリアも用意した。また、神田エリアに続く日本橋川を渡る歩行者専用橋「竜閑さくら橋」も設置。南西側交差点との接続部には、緑豊かな地下空間「サンクスガーデン」も設けた。

 商業ゾーンと国際カンファレンスセンターは、25日にグランドオープンする。

カンファレンスセンター


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