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東京23区の1人当たりオフィス面積は微増

 (株)ザイマックス不動産総合研究所は27日、東京23区の「1人当たりオフィス面積(2018年)」結果を発表した。年1回、東京23区のオフィスビルに入居する一般事務所用途テナントを対象に実施しているもの。有効データ数は518。

 東京23区の1人当たりオフィス面積(テナントの賃借面積÷利用人数)の平均値は3.85坪。前年比0.04坪増と昨年に引き続き微増となった。
 新規(1年以内のテナント)に入居したテナントは3.82坪、継続して入居しているテナントは3.87坪と、新規が継続を下回った。空室率が3%を切るなど需給がひっ迫し、17年度に移転したテナントと同程度の1人当たり面積を確保できなかったためと分析。また、継続テナントに関しては、館内増床や分室の開設などの影響により、わずかながら1人当たりオフィス面積が広くなったと考えた。

 今回調査対象となった企業のうち、2年連続で入居しているテナントにおける利用人数をみると、減員した企業の割合が34%、増員した企業の割合が40%。人員を5割以上増やした企業も目立ち、4割以上の企業が「人員は増える」と回答したことから、今後も増員傾向が続くと推測している。また、面積を拡張した企業のうち、14%が「分室開設をした」と回答しており、17年の4.7%を大きく上回った。


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