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米の2州で都市型賃貸住宅/大和ハウス工業

「ナッシュビル・プロジェクト」(左)と「フェニックス・プロジェクト」(右)

 大和ハウス工業(株)は11日、アメリカで進めている賃貸住宅開発事業「ナッシュビル・プロジェクト」(テネシー州)と「フェニックス・プロジェクト」(アリゾナ州)の概要を発表した。

 同事業は、アメリカで不動産投資・賃貸住宅開発を行なうAKARA PARTNERS(アカラ・パートナーズ、イリノイ州)が、大和ハウスの現地法人である「Daiwa House California Inc」を通じて行なう初めてのプロジェクト。

 アカラ・パートナーズが展開する都市型賃貸住宅ブランド「Kenect(ケネクト)」として、ミレニアル世代のライフスタイルに合わせた都市型賃貸住宅を供給する。

 住戸はワンルームや1LDKの間取りを中心とし、各戸の面積をコンパクトにすることで家賃を抑える。また、入居後にすぐ生活できるよう、半数以上の住戸にベッドやテレビ、冷蔵庫などの家具・家電を備える。

 また、シェアルームを想定した3LDKには、プライバシーが保てるよう各部屋にバスルームを設置。さらに低層階には、誰でも利用できるレストランやフードコートなどの飲食店や、シェアオフィスを設置。その他、入居者専用のフィットネスセンターやドッグランなども設ける予定。

 「ナッシュビル・プロジェクト」は、テネシー州の州都であるナッシュビルの中でも音楽産業やヘルスケア産業がさかんなエリアに位置。敷地面積は4,825平方メートル、延床面積は4万9,302平方メートル。地上20階建てで、住戸は420戸(ワンルーム246戸、1LDK134戸、3LDK40戸)。家賃は平均で23万円台。竣工予定は2020年6月。

 「フェニックス・プロジェクト」は、アリゾナ州の州都であるフェニックスの政府・行政施設やオフィスが立ち並ぶエリアに位置。敷地面積は2,023平方メートル、延床面積は3万1,523平方メートル。地上23階建てで、住戸は320戸(ワンルーム232戸、1LDK58戸、3LDK30戸)。家賃は平均16万円台を予定。竣工は同年11月。


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