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周辺住民と共同で企画した集会所が完成

写真左の建物が「南荻島出津自治会館II」。前面の公園や隣接する河川敷と一体利用していく

 ポラスグループの中央グリーン開発(株)は12日、販売中の分譲地「パレットコート北越谷フロードヴィレッジ」(埼玉県越谷市、総戸数64戸)で建設していた集会所「南荻島出津自治会館II」の竣工披露イベントを開催。近隣住民をはじめ約300人が参加した。

 越谷市の条例で、50区画以上の新規分譲地においては、集会所の設置が義務付けられている。同社では、近隣に利用頻度の高い自治会館がすでにあったことから、近隣の南荻島・出津自治会と共同で近隣住民や学生等を集めたワークショップ「南荻島未来会議」を2017年10月から4回にわたって開催。どういった施設にするかを自治会とともに検討した結果、開発地脇を流れる元荒川の河川敷を生かした多目的で誰もがいつでも立ち寄れるオープンなスペースとして整備する方針を決定。住民の希望と実現性を調整しながら建築計画を作りこんだ。

 建物は、敷地面積135.07平方メートル、木造2階建てで延床面積は129.59平方メートル。愛称は「みずべのアトリエ」として、1階を図書コーナーや車いすトイレ、授乳室などを備え、住民が好きな時に立ち寄れる空間とした。2階はカーペットを敷き詰めてワークショップや地域のサークル活動等に活用していく。また、建物前の公園や元荒川の河川敷と一体となって「まちのリビング」としてコミュニティイベント等を行なっていく計画。

 12日のイベントには越谷市長の高橋 努氏や同社の取締役事業部長・戒能隆洋氏、南荻島・出津自治会会長の大熊久夫氏らが参加。大熊氏は「住民、ポラスグループ、市の職員等が一体となって活発に議論してきた。この施設を地域交流の起点とし、地域のコミュニケーションを活発にしていきたい」などと語った。

 同分譲地は18年2月に発売。これまでに50棟を販売し、42棟が成約。平均価格は4,000万円前後。地区計画により、すべての区画が敷地面積135平方メートル以上と、ゆとりあるプランニングが特徴となっている。

建物を前に挨拶する自治会長の大熊氏
同分譲地のまち並み


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