不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

首都圏既存マンション、4年ぶりの成約減

 (公財)東日本不動産流通機構は22日、2018年1年間および10~12月期の首都圏不動産流通市場動向を発表した。

 同年の首都圏中古(既存)マンション成約件数は3万7,217件(前年比0.3%減)。3年連続で3万7,000件台の高水準で推移しているものの、4年ぶりに前年を下回った。都県別では、東京都が1万9,087件(同1.4%減)、埼玉県4,347件(同0.1%増)、千葉県4,588件(同0.9%減)、神奈川県9,195件(同2.1%増)と、東京都と千葉県で前年を下回った。

 成約単価は、1平方メートル平均で51万6,100円(同3.2%増)と6年連続の上昇。成約物件価格も3,333万円(同4.3%増)と6年連続の上昇となった。成約物件の平均専有面積は64.60平方メートル(同1.1%拡大)と2年連続で拡大。成約物件の平均築年数は21.00年(前年:20.70年)と経年化が進んでいる。新規登録件数は20万6,901件(同6.7%増)と、過去最高を更新し、初めて20万件を超えた。

 既存戸建住宅の成約件数は1万2,718件(同0.2%減)と、わずかに減少して2年連続で前年を下回った。新築戸建住宅の成約件数は5,266件(同2.7%減)。

 一方、同年10~12月の首都圏既存マンション成約件数は9,308件(前年同期比3.2%増)と、5期ぶりに前年同期を上回った。成約単価は、1平方メートル平均で51万2,400円(同0.9%増)と24期連続の上昇。成約物件価格も3,316万円(同2.2%増)と、25期連続で前年同期を上回った。成約物件の平均築年数は21.61年(前年同期20.95年)、新規登録件数は5万1,788件(4.6%増)。


最新刊のお知らせ

2024年6月号

「特定空家」にしないため… ご購読はこちら