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AI清掃ロボットの実証実験/三菱地所

AI(人工知能)を搭載した清掃ロボット「Whiz」

 三菱地所(株)は22日、本社のある大手町パークビルディングで行なっているAI(人工知能)を搭載した清掃ロボット「Whiz(ウィズ)」の実証実験を報道陣に公開した。実証期間は1月17~23日。

 「Whiz」は、同社が出資をし、ソフトバンクロボティクス(株)が開発した、自律走行型の清掃ロボット。
 事前に、清掃員等が同機を手押しし、清掃エリアの地図データを作成・記憶。作成した地図データを基に、自律走行で清掃する。1時間に500平方メートルの清掃が可能で、1回の充電で最大約3時間稼働。清掃ルート上に人・障害物があった場合も、搭載された複数のセンサーが検知することで、回避しながら清掃を続ける。

 同機の導入により、人手不足が課題のビルメンテナンス業界の業務効率化を推進する狙い。実証実験では、利用場所の形状や床材の違いによる清掃性能・効率の差異などを確認し、省人化の効果や導入に向けた最適な利用箇所等の検討を行なう。

 同日説明に立った、同社ビル運営事業部・経営企画部 DX推進室統括の渋谷 一太郎氏は、「床面の清掃は同機に任せつつ、家具など人の手が必要な部分は清掃員の方が清掃を行なうことで、かなりの業務効率化につながる。2019年4月に実導入し、当社グループが所有、運営・管理する全国のオフィスビル、商業施設、空港等で約100台を順次展開する。大手町パークビルディングのほか、3月に開業予定の下地島空港、4月から当社が運営・管理を行なう静岡空港で導入を予定している」などと述べた。

手押しをし、清掃エリアの地図データを作成・記憶させる
起動時。手押し時に作成した地図データを基に、手押し時の走行ルートを忠実に再現する


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