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博多で地方初の「Reビル」事業/地所レジ

「ザ・パークレックス 博多」のオフィス部分の内装

 三菱地所レジデンス(株)は、「Reビル事業」として地方初物件となる「ザ・パークレックス 博多」(福岡市博多区)のリノベーションを31日に完了する。

 「Reビル事業」は、耐震補強工事等のリノベーション工事を施し、同社が賃借し、一括で借上げ、ニーズを捉えた賃貸物件として供給するスキーム。2014年5月より事業展開しており、これまでオフィス、住宅等22物件を事業化している(うちリノベーション完了は17物件)。

 今回のプロジェクトは、建物所有者である日本経済新聞社より旧輪転機室(印刷工場)の活用の相談を三菱地所(株)に依頼したことをきっかけに、(株)三菱地所設計も含め3社協業で事業化した。

 「博多」駅徒歩5分に立地。敷地面積1,996.80平方メートル。建物は、鉄骨鉄筋コンクリート造地上7階地下1階建て、1985年築のビルで、延床面積は約8,500平方メートル。改修対象は地下1階、地上1・2・4階(一部)。地上1階・地下1階部分の旧輪転機室は、地上1階部分の床を立体的に復元し、天井高12.6m確保したダイナミックなオフィス空間として再生した。
 外構部分は、輪転機に絡み合うように配されていたインク管をモチーフとし、新聞印刷拠点の面影を残したデザインを採用。1階には飲食店を誘致し、まちのにぎわいを創出した。テナント専用のエントランスを設置する等、複数導線を確保した。


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