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ビル管理システムのサイバーセキュリティを検証/三井不

 三井不動産(株)は、ビル管理システムへのサイバー攻撃に対する対策・運用手法策定に向けた検証を開始する。

 近年、ビルマネジメントの領域へのIoT化が進んでおり、インターネットにつながることで、外部よりハッキングされるなどサイバーセキュリティリスクが高まっている。そうした状況を受け、同社はサイバーセキュリティ対策を「ビル管理の安全計装の一部」ととらえ、今回の検証を実施する。

 検証では、首都圏所在の複合施設1棟に、ビルの中央監視等のビル管理システム向けのサイバーセキュリティ監視システムを試験導入する。サイバー攻撃への監視に加え、システムが発見した「脆弱性」への対策、さらにビル管理システムの安全性を脅かすことにつながる可能性のあるすべての予兆から「実際のビル管理の現場における対応・運用手法の確立」を見据えた実地での検証作業を推進。検証作業によって得られるノウハウおよび知見を生かして、ビル管理のさらなるレベルアップ、オフィス設計、オフィスサービス等に活用していく。

 なお、システム導入および検証は、同社のベンチャー共創事業として2015年に設立したCVCファンド「31VENTURES Global Innovation Fund 1号」を通じて出資しているイスラエルのスタートアップであるSCADAfenceと、(株)日立ソリューションズ、三井物産セキュアディレクション(株)の4社で連携し進めていく。


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