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ビル事業は堅調/三菱地所19年3月期

 三菱地所(株)は14日、2019年3月期決算(連結)を発表した。

 当期(18年4月1日~19年3月31日)は、営業収益1兆2,632億8,300万円(前期比5.8%増)、営業利益2,291億7,800万円(同7.6%増)、経常利益2,065億8,700万円(同8.4%増)、当期純利益1,346億800万円(同11.8%増)となった。

 主力のビル事業では、18年10月に「丸の内二重橋ビル」(東京都千代田区)が竣工。また、17年1月に竣工した大手町パークビルの収益寄与等により、営業収益5,296億9,500万円(同4.6%増)、営業利益1,476億9,100万円(同0.3%増)となった。期末空室率は、1.81%。「丸の内エリアの賃貸ビルの空室率は2.19%(同0.54%増)と上昇したが、既存テナントが、新規竣工した丸の内二重橋ビルなどへ移動したことによるもの。移転前のビルのリーシングも予想上回るスピードで進んでいおり、今後空室率は改善を見込む」(同社執行役常務・片山 浩氏)。

 住宅事業のうち、マンション事業は、売り上げ計上戸数が4,007戸(同69戸増)と増えたが、1戸あたりの販売単価が下落したことから減収。賃貸住宅物件の売却棟数が増加したことから、セグメント全体では営業収益4,204億500万円(同2.4%増)、営業利益304億2,800万円(同27.5%増)と増収増益に。

 生活産業不動産事業は、保有物件の売却に伴う収益を計上、営業収益1,061億8,200万円(同8.4%増)、営業利益325億6,000万円(同16.0%増)。海外事業は、前年度に一過性の収益を計上した反動で営業収益818億4,400万円(同5.8%減)となったが、営業利益は269億2,700万円(同11.5%増)となった。

 次期は、営業収益1兆3,600億円、営業利益2,300億円、経常利益2,070億円、当期純利益1,370億円を見込む。


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