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岩本町にCLT採用のオフィスビル/三菱地所

オフィスビル「(仮称)千代田区岩本町三丁目計画」外観完成予想CG

 三菱地所(株)は29日、CLTを構造材として採用するオフィスビル「(仮称)千代田区岩本町三丁目計画」を着工した。

 都営新宿線「岩本町」駅徒歩3分、東京メトロ日比谷線「秋葉原」駅徒歩3分に位置。敷地面積145.61平方メートル、延床面積645.05平方メートル、鉄骨造、木造(床CLT)地上8階建て。地所グループとして初のCLT活用オフィスビルとなる。

 CLTとは、板の層を各層で互いに直交するように積層接着した大判パネルのこと。仙台市泉区でのCLT床材を使用した高層住宅「PARK WOOD高森」での実績を生かし、3~8階の床にCLTを使用。上層から4層は1時間耐火仕様、5層以下を2時間耐火仕様と使い分けることで、オーバースペックによる高コスト化を避ける。CLT材を使用する範囲は、1フロア当たり55.68平方メートル、建物全体の使用面積は334.08平方メートル。

 同プロジェクトは、国土交通省の「平成30年度サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」に採択されており、施工においては補助金制度を活用。工事費の低減や工期短縮、国内の森林資源の循環への貢献に寄与するとともに、CLTを利用した高層非住宅建築物の普及を促進する先導的な役割を果たしていく。


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