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労働力確保に向け環境改善に注力/MKS

「就労環境の改善や生産性向上にそれぞれ尽力してほしい」と話す坂倉会長

 (一社)マンション計画修繕施工協会(MKS)は5日、大手町サンケイプラザ(東京都千代田区)にて、第11回定時総会を開催。2019年度事業計画、収支予算などを承認した。

 冒頭挨拶した坂倉 徹会長((株)サカクラ代表取締役社長)は労働力不足の問題に触れ、「かつては週に1度の休暇も難しい業界であったが、労働力確保のためにも、国が進める働き方改革の波に乗り、週2日、月8日程度の休日確保等、就労環境改善に努める必要がある。また、技術者の高年齢化も課題。国土交通省が提唱する建設キャリアアップシステムを利用し、それぞれが技術力アップを図ってほしい」などと話した。

 今年度は、労働力確保の課題解決に向け、外国人受け入れへの対応策を検討。「マンション改修施工管理技術者試験」、「1級建築施工管理技士実地試験対策講座」、「スキルアップ研修会」などを開催し、次世代技術者の技術力向上と、生産性向上を目指す。
 また、18年度より検討してきた「現居住共同住宅外壁修繕工事における石綿含有建築用仕上塗材対応ガイドライン」が完成したことから、全国で説明会を実施し、適切なアスベスト対策についての啓発を進める。「関係省庁、自治体等へもアピールしていくことで、いずれスタンダードになっていくことに期待する。まずは会員各社から遵守を進めてほしい」(同氏)。


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