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レンダーの新規融資は増加の見込み/CBRE

 シービーアールイー(株)は13日、不動産ノンリコースローンの従事者を対象に実施したアンケート調査結果をまとめた「CBREレンダーアンケート2019」を発表した。4~5月に40社にアンケートを送付し、25社から回答を得た。

 18年度の融資額実施と比較しての19年度の融資額は「変わらない」または「増加する」との回答割合は、シニアローンで90%(前年比12ポイント増)、メザニンローンで91%(同1ポイント減)と高い水準に。なお18年度の融資実績における新規融資の割合は、81%のレンダーが融資額の7割以上が新規であったと回答。19年度も新規融資額の増加が見込まれる。

 「不動産ファイナンス市場における最大の脅威は」 の問いでは、「国内外の経済ショック」が64%(同26ポイント増)でトップ。続いて「不動産の供給過剰」の12%(同7ポイント減)、「政策変更で不動産投資の魅力低下」8%(同4ポイント減)。

 融資対象として魅力的なアセットタイプを1つ選択してもらったところ、トップは「オフィス」で64%多数を占め、以下「賃貸マンション」「物流施設」の順となった。

 東京のプライムアセットを融資対象とする場合の期待NOI利回りについて聞いたところ、「オフィスビル(大手町)」「商業施設(ハイストリート)」共に3.5%で最も低くなった。同社が4月に不動産投資家に対して実施た調査結果と比較すると、レンダーが回答した水準のほうがやや高いが、その差はさほど大きなものではなかった。


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