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新会長に吉村真行氏/鑑定協が総会

「3つの方針を推進する」と話す吉村新会長

 (公社)日本不動産鑑定士協会連合会は19日、八芳園(東京都港区)で第55回総会を開催し、19年度事業計画および予算の報告などを実施。また、2月に行なわれた役員選挙の結果を発表。新会長に、同会常務理事で、前(公社)東京都不動産鑑定士協会会長の吉村真行氏((株)吉村総合計画鑑定(東京都千代田区)代表取締役社長)を選任した。

 総会後の懇親会で吉村氏は「不動産の価値判断ができる専門家・実務家として求められる役割・使命を果たすため、業務拡充・人材育成・地位向上に取り組む」と抱負を述べた。不動産鑑定士の資格制度の持続的発展を目指し、社会のニーズをとらえた業務拡充を目指すほか、次世代の人材を発掘し、高い実務能力と広い知見を備えたプロフェッショナルの養成を行なう。信頼性の高いプロの仕事を提供することによる認知度や地位向上を図りたいとした。また、「有事における災害対策支援活動をはじめとした社会的使命を果たしていく」と話した。

 なお、今年度の事業計画では、地価公示制度50周年の節目として、地価公示の果たす役割を広く啓発。記念事業も昨年度に続き行ない、10月に記念講演会等を企画するとした。また、建物診断やシロアリ検査の報告書を基に既存住宅の経済的残存年数を把握し、住宅の適正価格を示す、専門家によって統一された報告の仕組み「住宅ファイル制度」のこれまでの取り組みを統括し、新たな提言を策定、公表する方針。学生等の若年層に不動産鑑定士の仕事内容をPRするほか、災害時の住家被害認定調査等の支援活動に係る基本方針の規定化等を行ない、被災者支援ができる永続的な仕組みを構築する。


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