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穴吹HS、管理員業務の効率化へ実証実験

ARCを使ったマンション管理業務の効率化イメージ

 (株)穴吹ハウジングサービスは2日、マンション管理員の業務効率化を図る新システム「ARC(Anabuki Remote Concierge)」の実証実験を、岡山市内の管理マンション2棟で開始した。

 マンション管理における人材不足、高齢化を懸念した同社が、日本デジコム(株)(浜松市中区、代表取締役:高木智章氏)と共同開発したもの。18年9月から、香川県高松市の分譲マンションでの管理員業務に限定して運用テストを実施。一定の成果が確認できたため、住民サービス機能を付加した本格導入に向けた実証試験として実施する。

 マンションのエントランスに専用端末を設置し、管理会社やコールセンターと接続。フロントが作成したスケジュールに沿って巡回する管理員が業務報告や備品の発注を行なうほか、工事・修繕に訪れた事業者の受付等も専用端末を介してできるようにする。入居者も専用端末を使えばコールセンターに問い合わせができる。デジタルサイネージやスマートフォンと連動させれば、管理会社からの「お知らせ」をデジタルサイネージに表示したり、共用部の施設予約もできたりする。

 同システムを普及させることで1人の管理員が複数のマンションを巡回管理できるようにする。今後、住民からの意見を集めながら、順次全国の管理マンションへの導入を進めていく。また、19年度中にマンション内での少額決済のためのQRコード決済機能も付加する計画。


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