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「耐震偽装事件」の小嶋 進氏が講演/REB

「証拠が捏造され、やってもいない犯罪の首謀者にされた」と訴える小嶋氏

 不動産事業者の情報交流を目的に活動している(一社)REB-1000社の会は8日、SYDホール(東京都渋谷区)で57回目となるセミナー&情報交流会を開催。約300名が参加した。

 セミナーでは、いわゆる「耐震偽装マンション事件」により詐欺罪で逮捕・起訴された元(株)ヒューザー代表取締役の小嶋進氏が「耐震強度偽装問題」について語った。小嶋氏は「当社を信頼し、当社のマンションをお買い求めになったがために、二重ローンを組まざるを得なくなるなどご迷惑をおかけしてしまった購入者の皆様には一言もありません」と前置きしたうえで、「してもいないことで詐欺罪に問われるなど夢にも思っていなかった。いい大学を出て官僚になった人たちに、日本を代表する悪人に仕立て上げられた」と、警察や検察のシナリオ通り犯罪者にされた悔しさを、涙ながらに語った。

 同氏は、検察が証拠として認めなかった関係者や部下との会話の録音などを使いながら、事件発覚後の流れを時系列で解説。「証拠が捏造され、耐震偽装事件の首謀者として、耐震不足のマンションをだまして売ったことが罪とされた」「会社をつぶして逃げたといわれたが、グループ全体で60億円を支払っている」と訴えた。

 現在同氏は、親族の経営する不動産会社に勤務。「太陽光発電を普及させることで、原発ゼロを目指し、少しでも社会のお役に立ちたい」とした。


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