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地域性を取り入れ愛される開発を/三菱地所G

「最先端の取り組みに注目していただきたい」と話す杉山会長

 三菱地所(株)は28日、東京會舘(東京都千代田区)でグループ記者懇親会を開催した。

 同社代表取締役執行役社長の吉田淳一氏は最近の市況について、「オフィス市況は立地や企業集積が良いエリアの引き合いが強い。リクルーティングや社員の働き方を改善したいという企業の動きが、当社の業績に寄与している」などと解説した。同社は、2019年3月期で3期連続の増収増益、過去最高益を記録。20年3月期も、増収増益を見込む。

 最新の事業展開については、「成長著しいアジアマーケットを獲得できるよう、アジア10ヵ国で事業を展開。インドネシア、ベトナムでも現地法人を設立した。人口も増加し、若者が増えていく国で、まちづくりに三菱地所が貢献したと言ってもらえるような開発を行なう」と海外展開に意欲を見せた。また、19年4月にオープンした「みやこ下地空港ターミナル」(沖縄県宮古島市)については「CLTの木材を用い、通常の空港ターミナルとは風合いが異なるリゾート感あふれる作りにした。今後も開発に当たっては、その地域の歴史、伝統、文化、自然環境を取り込み、長く愛されるものを作っていく」などと語った。

「当社が参画することで評価されるようなまちづくりをしていきたい」と話す吉田社長


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