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全日、高知で「全国不動産会議」を挙行

約1,300人の参加者が記念講演や調査研究発表などに耳を傾けた

 (公社)全日本不動産協会は3日、高知市文化プラザかるぽーと(高知県高知市)で「第55回全国不動産会議高知県大会」を開催。全国の会員や地元市民ら約1,300人が来場。来賓として衆議院議員の中谷 元氏、山本有二氏が会場を訪れ、安倍晋三内閣総理大臣からのメッセージが読み上げられるなど盛会となった。

 今大会のメインテーマは「龍馬の夢、土佐から創(はじ)まる物語 高知で心のせんたくを」。京都国立博物館上席研究員の宮川禎一氏が「坂本龍馬と大政奉還」と題して記念講演したほか、「生涯活躍のまち」構想の現状と課題についての調査研究発表などが行なわれた。

 冒頭に挨拶した同協会理事長の原嶋和利氏は、「当協会は、約3万社の会員を擁する全国組織であり、業界でも最も古い歴史を持つ。全国不動産会議は、公益目的事業として、毎年実施しており、今回で55回を迎えた。高知県は明治近代国家を誕生させた原動力であり、その後の自由民権運動の中心になった偉人を輩出した土地。そうした場所に不動産会社を営む仲間が集結し、社会貢献につながる新たな情報を発信することは非常に意義深い」などと述べた。

 また大会では、「活気ある既存住宅流通市場形成に向けた諸施策推進と税制の実現」「空き家や所有者不明土地の有効活用に向けた官民連携の推進」「災害に強いまちづくりの推進」を政府および関係機関に求める大会宣言案を採択した。

 次回の大会は栃木県で開催する。


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