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景気DI、2ヵ月連続の改善/TDB調査

 (株)帝国データバンク(TDB)は3日、2019年9月の「TDB景気動向調査」結果を発表した。調査対象は2万3,696社、有効回答9,901社。

 同月の景気動向指数(景気DI:0~100、50が判断の分かれ目)は、45.0(前月比0.3ポイント増)と、2ヵ月連続で改善した。国内景気は製造業の悪化を受け後退局面入りの可能性が続く一方、旺盛な建設需要が押し上げ要因となったほか、一部で駆け込み需要の見られた。今後の国内景気は、消費の落ち込みに加えて、輸出減速や設備投資の慎重化など懸念材料が多く、不透明感が一層強まっている。

 業種別では、10業界中、「建設」など8業界が改善、「製造」など2業界が悪化した。

 「不動産」は48.0(同1.5ポイント増)。「消費税率引き上げの駆け込みに誘われて取引が増えている」(貸家)や、「どの物件も入居率が良い」(不動産代理・仲介)といった声が挙がった。「建設」は53.1(1ポイント増)で、「五輪関連工事や都市開発、インフラや公共施設の老朽化対策、市街地の再開発等、主に首都圏での需要が追い風となっている」(一般管工事)、「外国人観光客の増加でホテル・マンションの建設が好調」(一般土木建築工事)といったコメントがあった。


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