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地方分譲マンションが好調/フージャースHD

 (株)フージャースホールディングスは14日、2020年3月期第2四半期の決算説明会を開催した。

 当期(19年4月1日~9月30日)は、売上高340億700万円(前年同期比61.7%増)、営業利益19億3,900万円(同352.2%増)、経常利益15億500万円(同196.6%増)、当期純利益10億1,600万円(同319.3%増)。引き渡しの下期偏重の解消を進めているため、前年同期比で大幅な増収増益となっている。

 主力の不動産開発事業は、上期578戸(前年同期:194戸)を引き渡し、契約進捗率は77.8%。売上高201億6,800万円(前年同期比142.7%増)、営業利益17億500万円(前年同期:営業損失6,000万円)となった。代表取締役の廣岡哲也氏は、「特に地方中核都市の再開発事業が好調」と述べ、引き続き地方での開発に力を入れていく考えを示した。
 CCRC事業は、「事業性は高くニーズもあるが、足元の販売状況は少々鈍い」(同氏)と述べ、売上高26億7,000万円(前年同期比20.7%減)、営業損失2億2,400万円(前年同期:営業利益2億1,600万円)に。
 戸建・アパート事業は、売上高35億2,200万円(前年同期比42.6%増)、営業損失8,200万円(前年同期:営業利益3,600万円)。8,000万円を超える高額価格帯の一戸建てが苦戦したという。
 不動産投資事業は売上高34億9,300万円(前年同期比13.4%増)、営業利益2億7,400万円(同40.3%増)で、「順調な経済環境が後押しし、好調」(同氏)と述べた。

 今後21年3月期までに海外事業、ホテル事業、REIT組成などを進めて、売上高1,000億円体制を確立する考え。以降は安定的な利益を維持していく方針を示した。

 通期では期初見込みのとおり、売上高920億円、営業利益85億円、経常利益75億円、当期純利益49億円を見込む。


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