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外壁クラックをAIで解析・診断/リバブル

これまでは専用定規による目視だったクラック幅の測定を精緻化・効率化する

 東急リバブル(株)は11日、既存住宅の外壁クラックの画像をAI(人口知能)が解析するシステムを発表した。

 ジャパンホームシールド(株)(JHS)と、動画解析などを手掛ける(株)Ristとの共同開発。リバブルが既存住宅検査・保証サービスで蓄積したデータや既存住宅流通に関する知見と、JHSの建物検査に関する知見、RistのAIに関する知見を組み合わせた。

 これまでのクラック幅測定は、建物検査員が専用定規で目視計測していた。同システムでは、一定の距離からモバイルカメラで撮影したクラックの画像をAIが解析。クラックの最大幅を特定できる。目視・手作業に比べて精緻な検査結果を顧客に提供でき、不動産情報の質的向上を図りながら、検査員の負担軽減にもつなげていく。

 実用化は2020年夏頃の見込み。リバブルの建物調査やJHSが受託する建物検査に適用していく計画。さらにリバブルでは、現場での一次評価からバックヤードでの審査までの一連の業務をAIが代替することで、検査業務の精緻化と効率化を進める。


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