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リバブル、売買仲介の金銭授受をキャッシュレス化

 東急リバブル(株)は21日、売買仲介取引においてキャッシュレスサービスを導入したと発表した。

 (株)エスクロー・エージェント・ジャパン(EAJ、東京都千代田区、代表取締役社長:本間英明氏)が提供する決済代行サービス「決済代行サービスH’OURS」を活用。同社が仲介する個人間の不動産売買契約における契約締結時と残代金決済時の売買代金等授受・諸費用等各種支払いについて、信託口座を利用してすべて振り込みでできるようにした。

 契約当事者が個人の場合、契約締結を土日・祝日に実施することが一般的。買い主は事前に手付金を現金で用意し、契約当日に売り主と対面で金銭授受を行なう。売り主は受領した現金を持ち帰り、金融機関の営業時間内に入金することになる。そのため、買い主・売り主双方に現金を保管・持ち運ぶリスクと負担が生じることから、解消のために同サービスの導入に踏み切った。同サービスを導入することで、資金の安全性を確保しながら、平日・土日・祝日を含めたリアルタイム送金を可能にする。

 「東急リバブル エスクローデスク」も設置し、契約締結から決済完了まで専門スタッフによるユーザーサポートと取引関係者との調整を実施していく。また、EAJが提供する「不動産取引保証」によって、取引が不成立に終わった際も資金が保証される。

 すでに1月に首都圏32店舗へ導入済み。現場や顧客からおおむね好評を得ているという。今後、順次取扱店舗を拡大し、4月に首都圏全店舗、10月には関西圏・地方圏も含めた全店舗に導入する計画。


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