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簡宿運営のファーストキャビンが破産申請

 簡易宿泊施設の企画、運営等を手掛ける(株)ファーストキャビン(東京都千代田区)が24日、東京地裁へ自己破産を申請した。負債は、グループ5社合計で約37億円。

 同社は、2006年設立。「FIRST CABIN」(ファーストキャビン)のブランド名でカプセルホテルを企画、運営。直営・FC合わせて全国26店舗を展開。国内サラリーマンやインバウンド需要により、17年3月期の年収入高は約15億7900万円を計上していた。

 しかし、近年は民泊施設の普及などで宿泊施設間の競合が激化。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、インバウンド需要が低下、国内旅行客の減少の煽りを受け、施設稼働率も10%程度にとどまるなど急速に事業環境が悪化。各ホテルを休業させる一方で、スポンサーによる資金支援も検討したが、事業再開のめどが立たないことから、今回の措置となった。

 直営施設5店舗(ファーストキャビン築地、ファーストキャビン京橋、ファーストキャビン京都河原町三条、ファーストキャビン京都嵐山、ファーストキャビン柏の葉)は営業を終了。FC店は、コロナウイルス問題が収束後、個々の判断で営業再開を決定する。


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