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再生事業、PM事業好調、増収増益/サンフロ20年3月期

 サンフロンティア不動産(株)は11日、2020年3月期決算(連結)を発表した。

 当期(19年4月1日~20年3月31日)の売上高は732億1,800万円(前期比37.4%増)、営業利益165億7,100万円(同24.6%増)、経常利益161億2,700万円(同25.9%増)、当期純利益106億6,600万円(同21.4%増)。20年2月に上方修正した通期業績予測を全て達成した。

 主力の不動産再生事業では、不動産特定共同事業法に基づく不動産小口化商品の第1号案件(800口、8億円)が完売するなど、リプランニング事業が好調。販売棟数は、43棟(同12棟増)に増加。売上高は561億2,700万円(同32.0%増)、利益は173億7,100万円(同27.5%増)となった。
 再生事業全体の売上高は600億6,100万円(同32.0%増)、セグメント利益は188億5,500万円(同26.0%増)。

 不動産サービス事業は、プロパティマネジメント事業の期末受託棟数は392棟(前期末比19棟増)、期末稼働率は98.6%(同1.0ポイント増)に伸長。不動産サービス事業全体の売上高は、34億7,600万円(前期比9.3%増)、セグメント利益は22億5,300万円(同18.7%増)となった。

 オペレーション事業では、新規開業の4ホテルが売り上げに寄与し、ホテル運営事業は売上高41億2,600万円(同38.4%)に伸長。一方。開業費負担や、2月末以降のコロナウイルス感染拡大の影響による一部ホテルの休業、稼働率の低下により損失3億7,000万円(19年3月期:利益2億5,900万円)となった。また、貸会議室事業でも、8拠点を新設。2月以降は新型コロナウイルスの影響でキャンセルが相次いだが、BCP対策用のサテライトオフィス等新たなニーズを獲得し、売上高は12億7,900万円(前期比39.5%増)、セグメント利益1億7,800万円(同16.5%増)と増収増益。
 オペレーション事業全体では、売上高54億500万円(同38.7%増)。セグメント損失1億9,200万円(19年3月期:セグメント利益4億1,200万円)となった。

 その他事業は、売上高56億5,900万円(前期比275.2%増)、セグメント利益14億1,900万円(同80.9%増)と大幅に増収増益。滞納賃料保証事業において新規保証、再保証の取り扱い件数が増加したことや、海外事業においてベトナムダナンの高層分譲マンションを竣工、順次引き渡しを開始したことによる。

 次期の予測は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により見積もりが困難であるため、未定としている。


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