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7期連続で過去最高/住友不20年3月期

 住友不動産(株)は14日、2020年3月期決算(連結)を発表した。

 当期(19年4月1日~20年3月31日)は、売上高1兆135億1,200万円(前期比0.1%増)、営業利益2,343億3,200万円(同6.8%増)、経常利益2,205億2,000万円(同8.5%増)、当期純利益1,409億9,700万円(同8.4%増)。売上高、利益ともに7期連続で過去最高業績となった。

 不動産賃貸事業については、売上高3,955億9,200万円(同3.6%増)、営業利益1,694億1,600万円(同12.9%増)。既存ビルの空室率低下と賃料上昇効果に加え、前期竣工の「住友不動産御成門タワー」(東京都港区)、「住友不動産麹町ファーストビル」(東京都千代田区)などの通期稼働が業績に寄与し、増収増益となった。期末の既存ビル空室率は1.4%(同1.4%低下)と改善。

 不動産販売事業は、売上高3,249億6,700万円(同2.0%減)、営業利益473億7,400万円(同0.5%増)。マンション・戸建て・宅地を合わせ5,431戸(同539戸減)を販売計上した。マンション契約戸数は4,865戸(同246戸減)。次期計上予定戸数(4,500戸)の約8割を契約済み。完成済み販売中戸数は、竣工1年超が248戸(同184戸減)、竣工1年以内が1,218戸(同606戸増)だった。

 完成工事事業では、売上高2,189億3,000万円(同1.2%減)、営業利益205億8,300万円(同0.8%増)を計上。注文住宅の計上棟数が減少し減収となったが、過去最高益を更新した。不動産流通事業は、売上高は693億3,100万円(同3.5%減)、営業利益は193億3,600万円(同7.8%減)で減収減益となった。

 次期については、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、事業活動および経営成績にどの程度影響を与えるかが不透明であることを踏まえ、売上高8,800億円、営業利益2,040億円、経常利益1,900億円、当期純利益1,300億円を見込む。


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