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ビル事業堅調で増収増益/三菱地所20年3月期

 三菱地所(株)は14日、2020年3月期決算(連結)を発表した。

 当期(19年4月1日~20年3月31日)は、営業収益1兆3,021億9,600万円(前期比3.1%増)、営業利益2,407億6,800万円(同5.1%増)、経常利益2,195億7,200万円(同6.3%増)、当期純利益1,484億5,100万円(同10.3%増)で、増収増益を達成。

 主力のビル事業では、18年10月に竣工した「丸の内二重橋ビル」(東京都千代田区)の収益が寄与。物件売却に伴う収益計上もあり、営業収益は5,655億100万円(同6.7%増)、営業利益は1,528億8,600万円(同3.5%増)となった。期末空室率は1.07%。

 住宅事業のうち、マンション事業では、売上計上戸数が3,214戸(同793戸減)と減少。セグメント全体の営業収益は3,890億800万円(同7.4%減)、営業利益は259億4,600万円(同14.7%減)と、減収減益に。

 生活産業不動産事業は、営業収益1,272億500万円(同19.7%増)、営業利益357億4,100万円(同9.7%増)を計上。新型コロナウイルス感染症の影響により、商業施設・アウトレットモールの来場者・売り上げが減少したものの、保有する物件の売却に伴う収益を計上したこと等により、増収増益となった。

 次期については、新型コロナウイルス感染症による影響を鑑み、営業収益1兆1,420億円、営業利益1,850億円、経常利益1,690億円、当期純利益1,100億円を見込む。


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