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共創シェアスペース1周年でオンラインイベント

インターネット配信したイベントの様子

 (株)髙木ビル(東京都港区、代表取締役社長:髙木秀邦氏)は28日、同社が進める不動産の価値創造プロジェクト「BIRTH」のオンラインイベント「BIRTHDAY Vol.2」を開催した。同社が展開する共創特化型のシェアスペース「BIRTH Lab(バースラボ)」の1周年を記念したイベントで、オンラインでの開催は初めて。

 イベントでは、同スペースにおいてパートナー企業とコラボレーションして進めたプロジェクトについてパナソニック(株)、サッポロビール(株)、ウィルシード(株)などの担当者が説明した。パナソニックとのコラボレーションでは、ワークスペースのBGMについての実証実験を紹介。バースラボの各所に設置したセンサーカメラで来場者の動きを感知し、来場者が「集中している」「会話をしている」といったシーンをAIが判別してそのシーンにふさわしい音楽を自動再生することで、作業効率やコミュニケーションの促進といった効果を生むかどうかを検証した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で実験は中断したが、今後も実験は継続していく意向だという。

 また、髙木ビルの新たなチャレンジとして今春竣工した、東京都港区内のSOHO対応賃貸住宅「BIRTH in Residence(バースインレジデンス)」(総戸数17戸)が紹介された。1階エントランス部分をキッチンスペースとして、地域住民も気軽に来場できるイベントスペースやワークスペースとして開放する。開発意図について髙木氏は「ワークライフバランスという言葉の通り、これまでワークとライフは分けて考えられていた。今後その境界があいまいになっていくだろうし、コロナ禍のテレワークの進展によってそれがはっきりした。この物件は、ワークとライフの中間をどう心地よくするかを考えた」と語った。

 また、BIRTHプロジェクトの今後について髙木氏は、「不動産を通じて新たな価値をつくるのが当プロジェクトの目的。ハードだけでなく、不動産を使ってどうやって人生に彩りを与えるかが大切。さまざまなパートナーの皆さんに伴走していきたい」と締めくくった。


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