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築38年のオフィスを転貸可能なシェア型複合施設に

「TNER(トナー)」の賃貸の仕組み

 (株)リビタは、築38年のオフィスビルを1棟丸ごとリノベーション。転貸可能なシェア型複合施設「TNER(トナー)」(仙台市青葉区)として、8月1日にグランドオープンする。

 地下鉄「北四番町」駅徒歩3分に立地。鉄骨鉄筋コンクリート造一部鉄筋コンクリート造地上10階建て、敷地面積418.44平方メートル、延床面積2,073.69平方メートル。オフィス(6区画)、固定ブース(13区画)、フリーデスク(15席)、アパートメント(25戸)で構成する。同社は、事業主の(株)エコラ(仙台市青葉区、代表取締役:百田好徳氏)と仙台エリアの活性化を目指しており、同プロジェクトは、両社が手掛ける第2弾となる。

 TNERは、「借りながら貸せる」賃貸がコンセプトの複合施設。賃借人が、借りた区画を、使っていない時間を他の人に貸し出すことができる、新しい賃貸の仕組みを採用している。個人・法人問わず、使わない時間を他に貸し出した分、家賃収入となるため、時間も金も無駄にしない仕組みとなっている。また、転貸可能物件と公言することで、周辺相場より高家賃での賃貸契約に寄与し、オーナーにもメリットがある。

 「平日、固定デスクの契約者が、土日だけ二次利用者へ貸し出す」、「スモールオフィスを契約中の企業が、会議室空間を使用していない時間だけレンタル会議室として他の企業に貸し出す」、「住居スペースを借りている人が自宅を使って教室を開催」などを想定。

 月額利用料は、オフィスが7万~9万円(税抜き)、固定デスクが3万5,000円~5万5,000円、フリーデスクが1万円、ショップが15万円。

 今後は、受付にキャリアカウンセラーを採用し、入居者の仕事をはじめ、借りている区画の二次利用の相談や、入居者同士と物件利用者をつなぐことで、コミュニティの醸成や新たなビジネスへの発展を目指す。


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