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都心Aクラスビル、賃料は小幅な上昇

 三幸エステート(株)は4日、(株)ニッセイ基礎研究所と共同開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標「オフィスレント・インデックス」(2020年第2四半期(4~6月)版)を公表した。

 東京都心部のAクラスビル(延床面積1万坪以上、基準階床面積300坪以上、築年数15年以内)の坪当たり賃料は、3万8,871円(前期比132円上昇)と、小幅な上昇となった。今回は緊急事態宣言に伴う外出自粛によりリーシング活動は停滞を余儀なくされたものの、きわめて引き締まった需給バランスに変わりはなかった。賃料水準を見直す動きは限定的で、坪当たり賃料は4万円前後での天井感が続いている。空室率は0.6%(同変化なし)と横ばい。00年第1四半期の統計開始以来となる最低値が4期連続している。

 Bクラスビル(基準階面積200坪以上でAクラスに含まれないビル)は、坪当たり賃料は2万1,883円(同58円下落)と、3期連続で下落した。上昇傾向の続いていたBクラスでも坪当たり2万2,000円前後で天井感が広がりつつある。空室率は0.7%(同0.3ポイント上昇)と4期ぶりに上昇した。

 Cクラスビル(基準階面積100坪以上で200坪未満、築年数制限なし)は、坪当たり賃料が1万9,301円(同1,851円下落)となり、8期ぶりに下落に転じた。空室率は1.1%(同0.5ポイント上昇)と、統計開始以来の最低値から4期ぶりに上昇に転じた。


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