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2×4住宅、累計着工戸数300万戸を達成/2×4協会

 (一社)日本ツーバイフォー建築協会は、ツーバイフォー(2×4)工法が1974年にオープン化されて以降の累計着工戸数が、20年3月末に300万戸を達成したと発表した。

 00年に100万戸達成、11年に200万戸を達成。2×4住宅は耐震性をはじめ耐火性、耐久性、省エネルギー性など基本性能の高さが評価され、19年度実績では全新設住宅着工に占めるシェアは12.1%、全木造住宅着工に対しては20.9%となっている。

 木造で耐火建築が可能であることやコスト面・工期面でのメリット、環境や人にやさしい「木の建築」であることなどが評価され、近年用途・規模が拡大。福祉施設や商業施設、教育施設など住宅以外の用途においても建設実績が増えている。

 また、今年、2×4工法用の構造用製材を使って製作する構造材「NLT(Nail-Laminated Timber)」による床板・屋根板が準耐火構造の大臣認定と木造建築新工法(構造)性能認証をカナダ林産業審議会と共同で取得。これによりNLTで構造材の「現し」や「大空間」の設計が可能となり、店舗や学校、オフィスなどにおける利用拡大も期待される。

 同協会では今後、300万戸達成を機にポスターなどを制作し、全国の会員企業(約800社)を通じてポスター掲示などによる告知を行なうとともに、協会ホームページや新聞紙面を通じての告知を行なうなど、広報活動を展開していく。


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