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「災害対応マニュアル」を改訂、テナント向けも新たに/ビル協

災害を「地震」「台風」「火事」および「共通」に分類し、適した準備と対応を記載
「準備編」「被災編」に分け、ビルのオーナーとして備えておくべき事項などを記した

 (一社)日本ビルヂング協会連合会は、「中小ビルの災害対応マニュアル2020年版」「テナントの皆さまの災害対応マニュアル」および「防災ポケットブック2020年版」を発行した。

 同連合会は、2006年に阪神・淡路大震災の教訓を生かし、ビルオーナー向けの「災害対応マニュアル」と「防災ポケットブック」を作成。東日本大震災を経て、12年および14年にも改訂を行なったが、ここ数年、超大型台風や局地的な豪雨等、全国各地で甚大な被害が発生している状況を受け、今回見直しを図った。テナントとの共同防災が不可欠であると考え、新たにテナント向けの災害対応マニュアルも発行した。

 「中小ビルの災害対応マニュアル2020年版」は、「準備編」「被災編」に分け、ビルオーナーとして備えておくべき事項や、被災したときの対応を分かりやすく掲載。災害を「地震」「台風」「火事」および「共通」に分類し、それぞれの災害に適した準備と対応を記載している。会員は無料で配布、非会員は2,000円で販売する。

 「テナントの皆さまの災害対応マニュアル」では、同様に分類し、テナントとしての備えや、被災時の対応などを分かりやすくまとめた。会員は1冊500円、非会員は2,000円で販売する。

 「防災ポケットブック2020年版」(縦258mm×横486mmの折りたたみ式)は、テナントおよび従業員向けに、自身の安全確保や連絡方法など、災害初期行動の基本情報として、被災時の行動手引き、役立つ情報サイト、サバイバル情報などをまとめた。会員は1部100円、非会員が1部300円(いずれも50部単位)。

 今夏に会員1,362社への周知を終え、9月1日の「防災の日」に合わせ、会員以外のビルオーナーへの告知・販売を本格展開していく。入手・購入については同連合会ホームぺ―ジを参照。

テナントとの共同防災が不可欠であると考え、新たにテナント向けも発行


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